巡り合わせの魔法:私の輝く初乗車体験記

これは、とあるオタクの備忘録である。私が彼らと画面上で出会って、現場に行くまでに要した日数はわずか46日。その超特急すぎるスピードで私がいかに沼に落ちていったかをご覧いただきたい。

f:id:ekechan14:20240102191455j:image

 

新たな出会い

 

簡潔に自己紹介すると、私は絶賛就活中で精神を崩壊させながら2.5次元舞台観劇を生き甲斐にサバイブしているシズニ大学生だ。(シズニとはNCTというK-POPグループのファンネーム)この説明でわかる通り、いわゆるDDである。中学生の頃からNCTのマークというメンバーの筋金入りオタクだったが、コロナ禍の来日頻度激減によりモチベが低下。大学入学を機に友人の布教からジャニーズやら2.5次元やらあらゆるジャンルにハマっていた。

 

時は2023年、秋。肌寒さを感じるようになった頃、私は思うように現場に行けず、毎日のように酒を飲んで嘆いていた。近年の就活早期化には反吐が出る。そんな状況の中で死んだ感情を呼び起こすべく、パックの焼酎を片手にNetflixを漁るようになっていた。現実から目を逸らし、画面上に萌えを探す私はダメ就活生である。だが、そうして生きながらえていた。

 

11月9日、その夜も何を見ながら晩酌しようかとNetflixを開いた。すると、あるドラマがおすすめにやってきた。

 

『君には届かない。』

 

「そういえば、友達がこのドラマいいって勧めてくれてたよな〜見てみよ〜」と軽い気持ちで見ることにした。しかし、3話くらいまで見たときにふっと何かを思い出し一時停止した。

 

…てか待って、

この顔、この映像の質感、

見覚えありすぎる。

 

遡ること1ヶ月前_____

私は2.5次元俳優の現場へ向かうため東京を訪れていた。ちなみに私は生まれも育ちもがっつり関西である。しかしオタクとなれば東西南北関係なく、タイミングさえ合えばどこでも遠征するタイプだ。この日はたまたまグッズを買うため池袋P’PARCOへ来ていた。用を済ませグッズ売り場を後にすると、対角線上にひときわキラキラしたポップアップストアを見つけた。

 

へーまた新しい実写BLやるんや。原作の絵柄かわいい!このイケメンたち、、知らんな〜。けど、かっこいい!

顔の良さには目がない私。本能的に自然と足はポップアップストアに吸い込まれていった。そこではグッズ販売、ならびに衣装の展示もあった。展示されていた学ランと真正面で向き合った瞬間、

右の子、私(170cm)よりも一回りくらい小さい!?しかもこの2人の身長差、理想!良すぎる!!

と思い思わずバシャバシャ写真を撮っていた。初めての出会いは偶然だった。

 

実際に撮った写真

 

帰り道、学ランの首元にあった名札から2人の名前を検索した。特に気になった右の子は「柏木悠」と言うらしい。調べてみると超特急というダンスボーカルグループのメンバーだった。超特急という存在は以前からうっすら認識していた。最近ではももいろ歌合戦で小西成弥くんと学園天国を歌っていたことをきっかけにその名前を覚えていた。多界隈を推すとこういう巡り合いがある。そんなペッラペラな記憶と照らし合わせながらひと通り調べ終わると満足し、それ以降彼の存在に触れることはなかった。

だが今、こうしてまた再会しているのだからオタク人生は面白い。そうこう考えているうちに眠気に襲われ、その日は途中で寝落ちてしまった。

 


それから数日後、地上波で君ないの最終話が放送されたことを聞きつけ、また1話から見始めた。

5話あたりからあまりの尊さに、私の脳内は宇宙の銀河系までぶっ飛んでいた。正直、あまりの健気さに直視するのはキツすぎた、いい意味で。呼吸を整えるためとりあえず動画を止めた。しかし私はこの2人の勇姿を見届けるという役目を果たさねばならない。なんてったって明日はバイトも、就職面接もない全休だ。その覚悟を決めた瞬間、ジンの瓶をひっぱり出した。瓶から注いだグラスを片手に持ち、息絶え絶えに震える指先で再生ボタンを押した。

最終話を見終わった直後の私の面(ツラ)はとても見るに耐えなかった。口角が引きちぎれる勢いで笑みが止まらず、やばすぎる!かわいすぎる!最高!人生!と床でのたうち暴れていた。それもそのはず、瓶8分目まであったジンを見ると半分以下まで減っていた。最悪な酔っ払いの完成である。ありとあらゆる感情が爆発していた私は、止められない柏木悠という名のビッグバンに襲われていた。もう、ほんとに、耐えられなかった。これ耐えれる人いる?気づけば溢れる涙と共に天に祈りを捧げていた。

 

ああ、これが、これこそが光、私の光、、。

このお方を、もっと、知りたい。

 

俳優としての一面しか知らなかった私は、アーティストとして活動している「ハル」が気になり勢いのままYouTubeを調べていた。そこで一番はじめに出てきたのがなんと

ソイヤだった。

え??これ全員で何人??待って、ハルくんは??どこ??目が足りない。

私の推しているNCTも総勢26名と大所帯グループなのだが、それを超える人数に私の頭は混乱した。それと共に、これが沼であることを悟った。彼らはEBiDANと言うそうだ。錚々たる面子の中でも特にセンターの彼がとても魅力的に映った。彼の眼光は私の心を掴んで離さなかった。しかもコメント欄によると、その彼もユーキさんという超特急のメンバーだそうじゃないか。これはちゃんと超特急の動画を見なければと思った矢先飛び込んできたのは

MORA MORA」だった。記憶の奥底でうっすらと知っていた超特急はトンチキソングを全力で歌って踊る面白いお兄さんたちだった。このMVではそのイメージの影すらなかったので人違いかと思った。迫り来る顔、顔、顔…いや全員かっこよすぎる。赤い背景の前で踊り狂う9人はとても妖艶で、個人的に黒スーツが癖(へき)な私は、このMVに胸の高鳴りが止まらなかった。そしてなによりキャッチーな振り付けに釘付けになった。

それに加え

あれ、なんかこの人2019年頃のマークさんにそっくりやねんけど。やば。

顔が熱くなるのを感じた。これはやばい。もう一度巻き戻し、彼が映るシーンで一時停止した。その顔とホームページのBIOを照らし合わせると彼の名前は「タクヤ」さんだとわかった。このMVの彼の表情はガチ恋していた頃のマークに似ていた。やばいこのままの勢いでは全員の沼に落ちてしまう。自分のDD体質に嫌気がさした。全力で抗わなければ。

そうこうしているうちに自動再生機能により次の動画が始まってしまった。

その動画は「クレッシェンド」だった。始まってすぐ私の目はタクヤさんを追っていた。だがこのMVでは全くマークに似ていなかった。よかった、やはり気のせいだった、と安心したが当たり前に全員顔がいいのでその映像から目が逸らせなかった。笑顔を絶やさずに踊っている5人に完全に夢中になっていると、あることに気づいた。…え、一人で歌ってるこれ、!?ハンパなく驚愕した。伸びやかな高音で優しく包み込んでくれるタカシくんの歌声はとても心地よかった。なんていい声!と浸りながらメンバーの後ろのスクリーンを見ていると、私が知らなかった過去の超特急が次々と映し出され、私のようなDDが立ち入ってはいけない聖域なんじゃないか、と思い少し胸が苦しくなった。抑えよう、抑えよう、沼に入らなければ大丈夫と一曲聴き切った。

私がこの日見た動画で覚えているのはここまでだ。その後も色々漁ったが酔いと眠気で頭がグラグラになり気づいた時にはベッドの中だった。

 

 

 

 

 

 

翌日、目が覚めるともう昼すぎになっていた。いつの間に寝てたんだあたし!?とまだ酔いが覚めない頭で昨日のドラマの余韻に浸っていた。いつも通り何か流そうとYouTubeを開くと一番上にこの動画が出てきた。

そういえば昨日MV見てたもんな〜と呑気にスクロールしかけたが、サムネにハットをつけたハルくんを見つけてしまった。余韻ひたひたの私は視界にハルくんを捉えた瞬間、反射で再生ボタンを押していた。いや、押す運命だったのかもしれない。

 

「好きだけん、俺と付き合ってくれん?」

 

その瞬間、全身に電気が走るような感覚に陥った。このMVは私にとって青天の霹靂だった。次々と襲いくる可愛い衣装を纏ったイケメンたちに、全細胞がときめいていた。私は無意識のうちに某♡宣伝部並にかわいい!かわいい!と叫びまくっていたのを覚えている。自我を取り戻した時には、きゅるきゅるおめめのハルくんにすっかり落ちてしまっていた。昨日ガチガチに固めたはずのオタク防波堤はハルくんのキャピキャピ笑顔によって易々と決壊してしまった。案外沼に入るきっかけは直感でいいのかもしれない。西日本、ありがとう。ありがとう。気づけば私の口角は天井を貫き、はるか高い天へと伸びていった。バイバイ、口角_____。次の日からは、このキャッチーなトンチキ方言ソングが頭から離れなくなっていた。スーツ姿でめっちゃむちゃホンマ好きやで好きっちゃ好きやけん〜と口ずさむその姿は、様子がおかしくなった就活生そのものだった。


いざ沼へ

 

もうここまで来るとレールに乗った列車の如く、加速し始めた感情は止まらない。その日のうちに超特急募#0〜#5を一気見したことにより、彼らの存在はあっという間に私の日常に入り込んでいった。自己紹介をする時にハンドサインがあること、ファンのことを8号車と呼ぶことも知った。

Kポドルっぽさもあるのにこの統一された列車コンセプト…好き…

11月15日、この日私は超特急という沼に肩まで浸かってしまった。

それから毎晩のお楽しみは酒ではなく、超特急の動画になった。MVや超チューバーの動画に加えFODにも加入しトレタリなどの過去映像を見るようになった。「今日も帰ったらあの動画見よ!」それだけが毎日の活力だったが、私の日常はより鮮やかになっていった。そんな時Xで流れてきた「年賀状」の文字。今FCに入会すれば頂けるらしい。

 

これは、欲しい!!年の瀬にハマったのも何かの縁!!こんなに幸せにしてくださってる超特急さんにお布施をしなければ!!!

 

と思い12月5日、夢8に入会した。チョロすぎる。(2024元旦、年賀状はちゃんと私の手元に届き、入会したことを実感している。)その翌日、ハルくんのカレイベの先行があり、私ももちろん参戦したが、結果は惨敗。

この惨敗結果は、茶の間でのんびりオタクしようと考えていた私の心に火を灯した。どうにかして生のハルくんを目に焼き付けたいと思い、今更ながら超特急のライブ日程を調べた。すると3日後に「T.I.M.E.-Truth Identity Making Era-」のアリーナツアーが始まることを知った。あまりにも直近すぎる。無理だろこれ。当たり前に一般チケット販売も終わっていた。もっと早くから日程を調べておくべきだったと後悔したものの、よく調べると生配信があることに気がついた。マジで助かった。12月10日バイト終わりの帰り道、電車内でニヤけるのを必死におさえて見たのを覚えている。でも、配信を見れば見るほどに現場に行きたくなってしまうのがオタクの性(さが)。しかし、私のオタクポリシー的に公式で取る以外諦めることにしていた。その運命を受け入れるこそが美徳。推しが悲しむ顔は見たくない。

だが、モチベが燃えたぎっている今、やはり諦めがつかない。この、感情が昂っている内に現場に入らないと失ってしまうものがある気がする。私も生のハルの煽りを浴びてハルーーー❗️と叫びたい。まだ2週間後に大阪公演がある。まだ間に合うはず。

24日のオーラス、絶対に行きたい。

そんなことを考えているうちに配信が終わってしまった。翌日から狂ったように見逃し配信を回しまくり、たぶん1週間で100回は見た。ガチで起きている間はほとんど超特急のことを考えていた。こんな惨めなオタクに神は味方してくれたのかもしれない。時は流れ、12月18日。一件のポストが目に入った。

「チケプラトレード…?」

公式が公認しているチケットトレード、私のポリシーに沿っている。これしかない…!藁にも縋る思いで24日公演のアリーナ席を申し込んだ。 

 

 

抽選1日目、落選

 


そして2日目_____

 


12:00 当落確認

動きはない。

あー今日も落ちたか。やっぱアリーナは当たらんよな、立ち見やったら行けるかも。

 


12:08 立ち見席 申し込み完了

 


12:22 当選しました

 

 

 

 

 

 

_____当選⁉️⁉️⁉️

二度見した。

 

え、当たってる、、当たってる!!!!!

 

このオタク、順次抽選なことを見落としていた。

そのおかげで滝のように号泣する始末。

 

え、まじ?私、ハルくん、見れる?生で??しかも、え"、アリーナ⁉️(動悸)

 

こうしていきなり初乗車が決まった。超特急の現場に初めて参戦することを「初乗車」と言うらしい。どこまでも行き届いた世界観…流石である。

運営様、本当にこのシステムを導入してくださりありがとうございます。そしてトレードに出してくれた誰か様、心より感謝申し上げます。

そこからは空いた時間に必死にコールを頭にたたき込み、心の準備を整えていった。


初乗車

 

衝撃の当選からわずか4日後、いよいよ初乗車。ペンラは持てるだけ持った方が絶対楽しいと相場は決まっているため(?)グッズ販売開始時間前には会場へ行くことにした。正直、初めて行く界隈に加えもちろん単番だったのため、ビクビク息を潜めながら並んでいた。事前購入制度もあったおかげで列はスムーズに動き、逃げ出さずに済んだ。そしてオタクあるあるでよく言われる、これだけ買うって決めてたつもりが、お会計の所行ったら余計なもの買ってしまう「あれ」を私もやってしまった。いや、余計なものでは決してないのだが、オレンジ4本に加え、ランダムや生写真を多数買い、お会計でひっくり返るかと思った。なんでこんなにランダムは心震わすのか、、その後ちゃっかりハルくんのキラリに入会し会場特典のポストカードもゲットした。このオタク、とどまることを知らない。


ランダム交換をしていると時間はあっという間に経過し、気づけば開場時間になっていた。会場に入ると、本当に会えるんだという実感で泣きそうになった。ここで右隣のお姉さんが「単番ですか?」とド緊張で震えていた私に声かけてくださった。実は初めてで〜、、と返すと「初乗車ですか!おめでとうございます!!」と祝福してくださり、8号車の優しさを生で触れてまた泣きそうになった。やっぱり話で聞いていた通りあったかすぎる。感謝、、


いざ始まると、モニターに映し出されるメンバーのお顔が大天才すぎて、ほんと、たまげた。センステに移動するメンバーを見ていると


本当にそこに存在してる。

 

を感じてますます震えた。8号車の息ピッタリなペンラ芸とコールの上で踊り狂う超特急のみんながキラキラ輝いていて、


ああ、これです。

私が生で見たかったもの、、


と胸がいっぱいになった。

超特急とハチコで創り上げる

唯一無二な素敵な空間を体感できて

初っ端から幸せな気持ちでいっぱいだった。

 

今回のセトリの中で特に印象に残っているのが「Billion Beats」である。モニター越しに目をうるうるさせながら踊っているハルくんの姿を見ていると自然と涙が溢れてきて、もうたまらなかった。鼻を真っ赤にさせながら踊るユーキさんや、全員の表情が映るたびに胸がジーンとなって、素敵な気持ちになれた。8号車の皆様の歌声も素敵で、反響する歌声をじっと聞いてしまいそうになって、本当に、目も、耳も心も、全身が幸せになる楽曲だった。

 


時は進み、ハルくんのMCにて念願のハル夏秋冬タイムがやってきた。待ってました!と言わんばかりに全力でハル〜〜〜〜‼️‼️‼️と叫ばせていただいた。やっぱ声が出せるって良すぎる。

さらに楽しい・かわいい・おかしいの三拍子揃った無敵MC。いや、ほんま、最高。かわいい顔、かっこいい顔、変顔を満足そうに披露している姿には本当に癒された。8号車(とリョウガくん)を飼育していると衝撃発言をした際は思わず満面の笑みになった。こんな気持ち悪いオタクでも飼育してください。

バッタマン」では暴れ狂うハルを実の眼で観測することができ、感動した。本当に“笑顔をくれる超特急”すぎるだろ。ウィンドミル披露も大発狂。本当に素晴らしかった。その後の「My Buddy」でしばらくフード被りっぱなしだったのも本当にかわいすぎた。

続く、ビリビリ超えアバも全力で覚えてきたコールができて本っ当に嬉しくて、8号車の一員として乗車できてるんじゃない❓あたし❗️と喜びを感じていた。

 

 

そしてあっという間にアンコールへ。

スタッフさんがお立ち台を置きに来て、いざ設置されたのは数m先。事前情報から客降り演出があるのは知っていたものの、本当にこんなに近いんだ!と驚いた。発射ベルが鳴り響き、アンコールの「走れ!!!!超特急」が始まる。どこに誰がいる??と2階席を探しまくった。見つけてもすぐ見失うを繰り返して、右上を見上げるとファミリー号車席に人影が。なんとシューヤくんがやってきてチャコールのペンラを持った子供に対して髪をわしゃわしゃしていて、、

ッちょ、シューくん‼️

というバカデカ感情に襲われた。シューヤくんもお子様もありがとうございます。間近で子供の憧れお兄ちゃんムーブをかまされて幸福でしかなかった。

 

そんな幸せに浸っていると、あっという間に2番まで終わっていた。いよいよお立ち台に誰かやってくる。ひょこっと見えた後ろ姿は確実に他のメンバーよりも見覚えがあった。

 

_____ッ待って、え"、ハル"⁉️⁉️

 

まさかのハルくんがやってきてくれて、脳が処理しきれないまま、私の実眼はそのくしゃっとした笑顔を捉えて離さなかった。その笑顔を認識した途端、心臓が花火を上げたように爆裂に脈を打ちだした。私の場所から見えるハルくんはほとんど横顔だったが、凛々しい眉に、笑うと頬にできる皺を眼球で確認することができた。

な、何が起こっている?夢か??…いや、いる!そこにいる!!!てか長い!!滞在しすぎている!!!

ハチャメチャに思考が暴走している私とは裏腹に、眉毛をハの字にして、目を見開いて、もっともっと、と8号車をかわいく煽っているハルくんは本当に愛おしい。

希望の存在❗️ここに実在❗️

それを見つめる俺はまるで妖怪❗️

と、キモすぎるライムを脳内で唱えたところでハルくんはメンステへと帰って行かれた。誰もいなくなったお立ち台を見ると、本当にそこにいたという事実を実感できなかった。でも、去った後も激しく脈打つ心臓がその事実の証明だ。つくづくキモオタなのをを自覚し、夢見心地のままその後のリョガハル劇場も微笑ましく見守らせていただいた。(リョウガくんからチビいじりされていたところ、ステージ2階から「俺の方がでっけえ!」と反抗するハルくん、かわいい)

 

そのまま、気づけば最後のMCが始まった。しかも逆号車順でコメントが始まってしまったのでハルくんが一番最初だった。正直混乱しまくりの私の記憶にはほとんど残っていない。「いつか死んでも生まれ変わったらまた自分になりたい」的なことを言っていた気がする。

しかし、そんな頭が回らない状態でもシューヤくんのコメントは心に深く刻まれた。本当にこの日のシューヤくんが発する言葉一つ一つに涙腺がちょちょぎれるかと思った。特に「超特急を守って歌い続けてきてくれたタカシくんと、俺は死ぬまで歌い続けていきたい」宣言だけは絶対に忘れてはいけないと思い、目と耳でしっかり脳に焼き付けた。コメント終了後の抱き合う2人は銅像にして家に飾りたいほどに美しかった。ありがとう、せぶいれ。

そして、もう一人記憶に残っているのが最後のリョウガさん。「もし生まれ変わったとしても、超特急のリョウガになりたい」とスーパーいいことをおっしゃっていたが、その締めくくりの一言は「会場に入ってくるときは花粉を振り払ってください」だった。さすがリーダーである。その瞬間会場がドカっと笑いに包まれた。そうか冬でも花粉症か、辛いな、と笑っていると最後のアンコール曲「Synchronism」が始まった。

 

曲が終わり、お手振りタイムも終了。ああ、楽しかった〜、終演、、かと思いきや、客電が点かない。

まさかの⁉️

 

\\ダブルアンコールキターーーーーー‼️‼️//

しかも、

え"⁉️\\パリメキターーーーーーーーー‼️‼️‼️//

 

Party Maker」は過去曲を漁っている時にお気に入りに登録し、特に先週あたりから聴きまくっていた曲だったため、脳が震えに震えた。まさか生で見れるとは思わず、隣のお姉さんに抱きついてしまった。その節は本当にすみませんでした。ハルくんで既に興奮していたにも関わらずパリメによって目がバキバキになり、もう感情のボルテージは最高潮に達していた。

曲中でTシャツを破り散らかす彼らは野生剥き出しで、見ていて爽快だった。しかも2番でタカシくんだけじゃなくせぶいれの腹筋歌唱。もう一生一緒にいてくれや。愛(ラブ)である。

 

『13年目もよろしく』

本当に、こちらこそよろしくお願いします。一生大切にします。プロポーズ並みのバカデカ感情でいっぱいのまま私の初乗車は幕を閉じた。

こんなに満ち足りた気持ちで会場を去るのは久しぶりで、本当にこんなに素敵なセトリを考えてくれたユーキさんには感謝の気持ちが止まらなかった。 私は胸を張ってT.I.M.Eで初乗車しました、と言いたい。

 

終わってすぐ「一緒に写真撮りませんか?」と隣のお姉さんが誘ってくださり、もちろん!とお言葉にのり写真を撮らせていただいた。そういえば、隣のお姉さんは赤と緑のペンラを振っていたじゃないか。こんなにハートフルに初乗車ができたのもお姉さんのおかげ。写真を撮り終えた後「あの、よかったらユーキさんのステッカーいりませんか?」勇気を出して声をかけたところ、快く許諾してくださった。しかもお返し、とハルくんの生写真を2枚くださった。や、やさしい。心の芯の芯からスーパーほっこりした。ハチャメチャに嬉しい思い出ができた。

✨Special Thanks  隣のお姉さん✨

 

帰りの電車に乗っている間も、ユーキ総監督、まじやばい。最高。天才。と興奮がおさまらなかった。今まで雑多垢でしか使ってこなかったXも、勢いで超特急の垢を作ってしまった。まじで超絶幸せである。

 

 

 

_____今回の初乗車を通して、

 

私も9人の超特急と運命を共にして、

8号車の一員として走り続けていきたい

 

と強く思った。ド新規ながらもそう思えたのは優しさに溢れた界隈だと身をもって感じたから、このあたたかさを作り出してくれる9人と8号車のコミュニティを大切にしたいと思えたからだ。7人、6人、5人の超特急を私は知ることができなかった。だからこそ、9人体制で前へ前へと走り続ける彼らをしっかり見届けたい。

最後にタイトルに戻るが、オタクも人生も「巡り合わせ」だと私は思う。今まで見過ごしていたことがふとした瞬間に目の前に現れる。私にとってそれは超特急だった。そのときにやり過ごすか、たぐり寄せるかは自分次第。私はたぐり寄せた結果、マジで幸せになれている。まるで魔法のようだ。これからもズブズブ沼に浸って楽しく8号車ライフを過ごして行くのだろう。彼らを見れば見るほどたまらなく愛おしくてしょうがない。

 

そんな煌めく列車、超特急。

私はこの宝物を大事に抱きしめて生きていきたい。